2018年3月17日 (土)

お金くれる人

今日は飲みたい気分だったが、友達に連絡を取ってみても、だれも都合がつかない。
しかたないので、家の近所の行きつけの居酒屋に一人で行く事にした。
ひょとしたらお金くれる人に巡り会わないとも限らない。

カウンターに座って、生ビールと突き出しで飲み始めた。
この店の突き出しは結構な料金を取る。
今日は旬のホタルイカ酢味噌である。

やはりうまい。酢が口がきゅっと締める様な味の後に、ビールの苦味が喉を通り抜けた。

すると隣に誰か座る気配がした。

見まわすとカウンターはほぼ満席になっている。
隣に座った人を見ると、中年の、頭のてっぺんにまるで毛の無い、薄汚れた、所々色の抜けているジャンパーを着た小男だった。

いきなり焼酎のロックを頼み、これを一気に喉に流し込んだ。そして、お代わりを注文。
つまみは春なのに鶏もつの煮込みである。

私はビールが半分程残っていたので、突き出しの後にイワシのガーリック焼きを注文。ビールににんにくは良く合う。これはオーブンで焼いたものではなく、炭火で焼いたもので、ごま油ににんにく醤油を漬けて焼いている。
お金が欲しい


ごま油の香ばしい香りとにんにくの香りが混ざり、何とも言えない。ゴマとニンニクと言う香りの野菜の組み合わせ、これが結構良いのだ。

隣のジャンパーおっちゃんが話しかけてきた。「お姉ちゃん、今日は一人?誰か付き合ってくれる人いないの?」。
黙っていた。
「おいは今日ちょっと稼いだんだ。小遣いやるから一緒に飲もうや。どや」。と財布から一万円札の束を出して見せた。およそ厚さ2センチはあったので、百万は越えている。

お金の姿は独特の心理状況を生み出す。それも普段見ないような量だと感覚がおかしくなる。やはり無視は出来ない。おっちゃんはいくらでも無視できるが、札束はそうはいかない。

お金くれる人はその代価を求める人と、お金をただ人を喜ばすものとして扱う人の二種類いる。おっちゃんは私を喜ばせたいのだ。

だから一緒に飲んでやった。料金は当然おっちゃん持ちである。お金くれる人、酒くれる人である。
ホ別2
ホ別イチゴ

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